不思議なふたつのキャンドル

 tomomiは押小路館の自宅サーバ計画に従って作り出されたデュアルCeleronマシンである。マザーボードはABITの名板(珍板?)BP6
 当時、本来デュアル動作が不可能なCeleronにある細工をすればデュアル動作が可能になるということがパワーユーザーによって発見され、デュアルSlot 1マザーボード変換ゲタをつけて格安なCeleronでデュアルCPUマシン(デュアロンなどと呼ばれた)を作るのが(一部で)はやっていた。そこになんとデュアルSocket 370で登場した異色のマザーボードである。ちなみに当時Socket 370用のPentium IIIなどはなかったのでこのマザーボードはまさにデュアルCeleronで使ってくれと言わんばかりのものであった。当時のAKIBA PC Hotline!から引用すると

初のDual Socket 370対応マザーボード。このほかにも、Ultra ATA/66対応の追加IDEポート(2ポート)や、部分的ではあるものの1MHz刻みでのベースクロック設定が可能など、他の440BXチップセット搭載マザーボードにはない特徴を持っている。 なお、公式にはCeleronはDual動作に対応していないため、ABITではこの機能を「テスト用」と位置付けており、「Dual動作に対応しないCPUやOSではDual動作を保証できない」としている。 Ultra ATA/66対応機能はオンボード搭載されているHighPoint Technologies製Ultra ATA/66対応IDEコントローラー「HPT366」によるもの。440BXチップセットによるUltra ATA/33対応IDEポート(2ポート)と合わせて合計4ポート、8機器のIDE/ATAPI機器を接続できる。 設定可能なベースクロックは付属マニュアル(英文)によると、66 / 72 / 75 / 78 / 80 / 82〜100(1MHz刻み) / 124 / 133MHz。(国内代理店のバーテックスリンクによる製品情報ページでは66 / 68 / 71 / 75 / 78 / 80 / 82 / 85 / 87〜100 (1MHz刻み) / 102 / 104 / 106 / 108 / 110 / 124 / 133MHzとなっている) バーテックスリンク扱いの「日本語版」製品で、英語版マニュアルと日本語の保証書、Ultra ATA/66対応ケーブルなどが付属している。なお、日本語マニュアルは7月中旬よりバーテックスリンクのホームページで公開される予定になっている。 入荷量は各店とも少なく、ほとんどのショップで売り切れとなっている。

と報じられている。
 サーバマシンということでOSはDebian GNU/Linuxをインストールした。HPT366に繋いだHDDにインストールするためにかなり苦労したが*1かなりのスキルアップにつながったと思う。
 その後、自宅サーバの地位はデュアルPentium III 500MHzのnaomiに取って代わられたが実験機として稼動中である。
 また、これ以後oshikojiはデュアルCPUのパワーに魅入られクライアントマシンもデュアル化していく。

*1:参考にさせてもらったページ:Linuxインストール on BP6