この前

オークションの写真で気づいていたのだが、あるカードが増設されているのだ。  電源ON!ほらね〜「ふぉあ〜ん」  アレーーーー!!!???

 の続きがまだでしたね。

 macにあまり詳しくない人なら何のことかさっぱり分かるまい。だから解説すると、macとはマクドナルドの略ではなくてMacintoshという…それは知ってる?失礼しました。*1
 macは電源を入れた瞬間音が鳴るのだ。それもピッとかいう味気ない音ではなくて「じゃ〜ん」と鳴るのである。これを起動音と呼んでいる。
 さて、この起動音、macの世代によって異なることはご存知だろうか。
 現在の起動音は第二世代のPower Macintoshが出てから変更されていない(と、思う。G4までしか持ってないから)のだが、それ以前には結構いろいろな種類の起動音があったのである。

…文字ではうまく伝わらないかもしれないが許してほしい。

 でもって、oshikojiはこのQuadra 700を落札する前からあるカードが内蔵されていることに気づいていたと書いた。そのカードとはPPCカード、正式名称Power Macintosh Upgrade Card(M2843J/A)である。
 このカードはCPUが68040のマシンにPowerPCを載せて、PowerMacにしてしまうというカードなのだ。
 古いMacintoshQuadraやCentrisのパワーアップアイテムとしてコレクターにとってはキホンのカードなのだ。
 そして、macにこのカードを挿して電源を入れると、その瞬間「ジュワ〜ン」と起動音が変わるのだ!
 昔は奥さんに黙ってPPCカードを買ってきて(高かった)、こっそり取り付けたが一発目の起動音でバレたというジョークがあったぐらいだ。
 oshikojiはこの地の底から響いてくるような音が大好きだ。Quadraが新たな力を得て、再び立ち上がる、そんな光景が目に浮かぶからである。余談になるが、第一世代Power Macintoshのちゃ〜んという音は、これまでの呪縛から解かれて軽やかに舞う、という感じがする。

 で、期待していたのだが電源を入れたときに鳴ったのは普通のQuadraの音だった。あれ?故障か?せっかく期待していたのに。Quadra 700の1号機を取り出してきてこちらに挿してみるとちゃんと「ジュワ〜ン」という音がする。どうもコネクタの接触が悪いようだ。でも挿しなおしてみても変わらない。どうやら2号機はコネクタが壊れているようだという結論に達したのだった。

 でも、起動音一つとっても意味付けをする、そんな開発者のこだわりが僕は好きだ。

*1:そもそもoshikojiは関西省のヒトなので「マクド」と略すのだ。ホントだよ