oshikoji2003-11-17

 1984年にMacintoshが登場したとき、拡張性はほとんどなかったと言われている。現在の我々のように気軽にPCIカードを挿すなどということはできなかったのだ。これは開発チームを率いていたSteve Jobsの思想によるものだと言われている。つまり、完璧主義のJobsにとってみればMacintoshは拡張の必要のない完成した箱だったのだろう。
 それに対して、市場からは拡張性を求める声もあった。その声に応えるようにして1986年に登場したのがMacintosh IIシリーズである。
 初代Macintosh IIは6基の拡張スロットNuBus)を備え、モニタ(表示装置)は別体、Macintoshとは全く異なる出で立ちで現れた。拡張スロットを6基備えたため横幅は異様に広く、上にモニタを2台置けそうなほどだ。*1ユーザーは拡張スロットに好きな拡張カードを挿し、好きな機能を付け加えることができた。というか、少なくともビデオカードを挿さないと画面表示もできなかった。
 このマシンがどの程度売れたのかは分からないが、この後しばらくはMacintosh IIシリーズがMacの中核を担っていくことになる。日本では発売されなかったがCPUを強化したIIxも追加されている。xはextendedの意味だと言われている。
 さて、先にも書いたがMacintosh IIシリーズは巨大なマシンであった。そこで拡張スロットを3基に減らしコンパクト化をはかったIIcxが投入された。cxはcompactなxという意味だと言われている。横幅はだいたいモニタと同じくらいに縮小され、これならオフィスの各人の机にも置けそうだ。もっとも、そんなリッチな会社はなかったと思うが。
 さて、cxを強化して登場したのがciである。iはintelligenceの略と言われている。
 ちょっと長くなったので続きは次回。

*1:画像を探していて思ったが2台は無理そうだ