バスアンドタグのジャンクにはときどきお宝が紛れ込んでいることがある。
このマシンもジャンクとして棚の下のほうにひっそりと陳列されていた。
一度は買わずに店を立ち去ったものの、デザインが気になってやっぱり買ってしまった。CPUはPentium II 266MHz。はっきり言って使いものにならないスペックだ。ただケースがかっこいいのでケースのつもりで買ったのだ。
異常に重いこのマシンを持ち帰る途中、背面のコネクタ類の配列が通常のATXのものではないことに気づいた。まずい、独自仕様か?これではケースとしては使えないではないか。
家に帰って早速開けてみた。やはり独自仕様のへんてこなマザーボードが入っていた。AGPの偉くなったようなコネクタを介してマザーボードが二分割されるという信じられない設計だった。がっかりしつつ各部を観察していくと空いているスロットを発見した。
「!!!」
2nd CPUを挿すためのスロットだった。当時はデュアルCPUに凝り始めていた時期だったのでこれは大きな喜びだった。また、MGA-2064WいわゆるMillenniumもオンボードで載っていることが分かった。
急にこのマシンに愛着が湧いてきた。
「よし、最強を目指してやる。」
続きはまた。