FreeNAS8のプラグインはFreeBSDのFreeBSD jailという機能を利用して作られている。jailはFreeBSD機の中に仮想FreeBSSDマシンを作るための機能だ。仮想マシンで動くプログラムは仮想マシンの外側にアクセスできないし、複数の仮想マシンがある場合お互いにアクセスすることができない。
実際にFreeNASでプラグインを使うには
の手順を行う。
仮想マシンのインストール
左側のメニューからplugins→settingsを選ぶと仮想マシンのインストールを始められる。はじめに仮想マシンを置くボリュームを尋ねられるので指定し進むと、
こんな画面が表示される。最初jailの仕組みがわかっていなかったのでここで混乱した。
- Plugins jail path: 仮想マシンのルートディレクトリに割り当てるディレクトリ
- Jail name: 仮想マシンの名前
- Jail IP address: 仮想マシンに割り当てるIPアドレス。FreeNASに割り当てたのとは別のアドレスが新しく必要
- Jail IP Netmask: 仮想マシンのnetmask
- Plugins archive path: アップロードするプラグインが保存される場所
Upload jail PBIであらかじめダウンロードしておいたFreeNAS-8.3.0-BETA1-x64.Plugins_Jail.pbiをアップロードすると少し時間がかかって仮想マシンが作成される。
仮想マシンで使用するディレクトリの設定
仮想マシンからは仮想マシンの外のディレクトリにアクセス出来ないのでNASに保存したデータを読み取ることができない。そこでFreeNASのディレクトリを仮想マシンにマウントする必要がある。
左のメニューからplugins→Mount Points→Add Mount Pointを選ぶ。
- Source: FreeNASのどのディレクトリを使うか
- Destination: 仮想マシンのどのディレクトリにマウントするか
を設定する。
今回は/mnt/zhome/mediaというディレクトリを仮想マシンの/mediaにマウントすることにした。
仮想マシンにプラグインをインストール
ここも少しわかりづらかったのだが、左のメニューからControl Servicesを選ぶと
このような画面になるのでCoreの右隣にあるPluginsをクリックし、Install Pluginを選ぶ。あらかじめダウンロードしておいたminidlna-1.0.24_1-amd64を指定するとアップロードと展開が行われる。
プラグインの設定
左側のメニューからServices→Plugins→miniDLNAを選ぶとプラグインの設定ができる。
- Friendly name: DLNAクライアントから見た時の名前
- Media directory: 配信するメディアファイルが入っているディレクトリの名前なのだが、ここでは仮想マシンから見たディレクトリなので/mediaを指定する。
その他はデフォルトのままで構わない。
はじめに設定した時は仮想マシンを理解していなかったので、なぜもう一度IPアドレスを設定しないといけないのか、マウントポイントとは何か、/(ルートディレクトリ)が何から見てのルートなのか、がわかりづらかった。